金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

翻訳は「作業」か?

以下はあくまでも好き嫌い、というか心理的な抵抗感の問題です。

最近翻訳関連の書籍を読んでいてひっかかるのは「処理する」という表現かな。「〇〇という表現の処理は難しい」とか「ここから先は処理に困る箇所はなさそうです」とか。

同じような意味で、「手が早い」「手が荒れる」という表現にも抵抗を感じる。

それほどじゃないけど、翻訳「作業」という言葉も。

以上の表現は、何か翻訳を手仕事、というか手先の仕事にたとえているような感じがする。どちらの方がよい悪い、高級、低級ということではなく、翻訳のたとえとして違うのではないか、という気がして僕はなるべく使わないようにしています。

毎日ウンウン唸りながら原文の一語一語を飲み込んで、日本語の言葉を絞り出して、置いて、並べて、また並べ直している感じかな。

僕の英語力と日本語力の問題かもしれないけれど。