金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

独立翌日(2021年9月2日)の営業日誌

独立した翌日の2002年9月2日からつけている「営業日誌」が51冊目に入りました。
 初日にはこう書いてあります。

(ここから)
本日買うもの
MDの機械
ADSLの申し込み
パソコン(?)秋葉原
職務履歴書
券面封筒
履歴書用写真
13時30分 Deodeo:パソコンの見積書送ってもらうよう依頼
14時半 A社(前の勤め先):保険証切り替え書類もらいに行く。

16時半 B社(たまたま声をかけられた先):面接 
(ここまで)

などの事実だけです。面接はご紹介いただいたので行きましたが「先のことはしばらく時間をおいてから考えたい」と答えた覚えがあります。当時は体調をくずしていたこともあり(会社を辞めた主な理由が体調不良でした)しばらく休みたかった。感想やメモを書くこともあります。次は1カ月後。
10月6日(月)の書き込み
(ここから)
起床5時15分

1日、1日を大切にする。
翻訳トライアル2つは出す。
(ここまで)

9月中に翻訳で食えないかを模索し始めていました。実際には翻訳の勉強も始めてすらおらず(探していた段階)、トライアルは一切出していなかったです。

営業日誌に書くのは基本は事実のみ。休みの日以外は毎日つけてきた。1日分がだいたい半ページ。ノートは厚かったり薄かったり、その時々で余っている大学ノートか、なければ文房具屋さんで買ってくる。1日たってからまとめてつけるのではなく、常に机の周囲のどこかにあって、同時進行で書いていきます。それが無理なく続いたこつかも。僕はあまり休まないので年間ほぼ350日分ぐらいの記録が16年分、これが50冊できあがったわけです。
 先日仕事部屋(つまり本棚、つまり書籍)の断捨離をした折に妻が本棚のあちこちに放置してあったノートを全部集めたら第1巻から49巻まで全部残っていたので5冊ごとにまとめ、表紙をつけてくれました。「営業日誌①~⑤ 02年9月~03年3月」てな具合。
「受注記録」(大学ノートの1行に、納品日、客先、単価、ワード数、受注金額、所要時間を記録したもの)も全部残っていて、これも整理してくれた。今見ると「受注記録①② 03年2月~07年9月」とあるので、私が記録した最初の受注は独立後半年だったことがわかります。
 ちなみに2008年にJTFの講師をやらせていただいたときに、タイトルが「いつまでもアマと思うなよ」つまり翻訳者として独立する、というテーマだったので独立直後の数冊の営業日誌を参加者の皆さまに見てもらいました。
 何かに使うというものでもないし、もう他人にお見せすることもない代物類ですが、「お父さんの歴史だよね」と言いながらきれいに整理してくれた妻に感謝かな。

(後記)現在は58冊目です(2021年7月3日記)