金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

ツ〇シ君が安かった頃(2016年1月) 

今から20年前、1996年に某社ではコマーシャルに◯MAPを使うことになった(僕は間接的に関与していた)。当時の相場は確か、キム△クが年間1億円、ツ〇シ君が4000~5000万だったはず(出演料とは別の年間契約料)。

「あ~こんなに違うんだ」とは思ったが、ハッキリ言って当時ツヨ〇君は売れていなかった。もっと言っちゃえば人気グループS◯APのお荷物の印象で、それくらいの差は当然(いや、もっと大きくてもおかしくない)と思っていました。ツヨ〇君を使った理由はつよし君のキャラクターではない。人気グループSM◯Pの中で一番安かったからです。

撮影は96年の年末、オンエアされたのは97年のはじめだった(ハッキリ覚えているのは訳がある(後述))

コマーシャルは夏ぱっぱとの共演で、居酒屋で二人が飲みながら証券について語るというなかなか洒落たコマーシャル。オンエアを見ると、〇ヨシくんの優しい面の出た、とってもほんわかしたコマーシャルで、夏ぱっぱとの雰囲気もよく出ていた。当時証券会社に対するイメージはまだ相当悪かったから、これはいいぞ~、「ツヨ〇君は安い買い物だった」と正直心の底から感動したのを覚えている(そうそう、当時のマネージャーが「いい子だから是非使ってくれ」という話もあったと思う。今考えればそれがIさんだったんだね)。

ただしこのコマーシャルがオンエアされたのはわずか1カ月だった。

コマーシャルが本格的にオンエアされ始めて、いよいよだ~!と思った矢先に当時の社長が総会屋疑獄で逮捕されちゃったんだ。

事件が表沙汰になったのは1997年3月。そこから先は全てパー。コマーシャルも、他にも何パターンか撮っていたのも、ポスターも、関連グッズもすべてパー。

今、ウィキペディア見たらツ〇シ君主演の連ドラ「い△人」が始まったのが97年の4月。「全放送回の平均視聴率20%超え、初回の視聴率24.6%を記録」と書いてある。

そう、僕たちは本当に、ベストのタイミングで彼をゲットしていたんだ。そして自ら転んでつかみそこなった(もっとも転んでいたのは経営トップだったんだけどね)。

SMA◯騒動でツヨ〇君がいいコーディネーター役を果たすかも、という記事を見て思い出しました。