金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

「仕事が来てなんぼ」―フリーランスにとっての「お休み」

某金融機関に電話する。「スミマセン。今年は11日~17日まで夏休みを取ることにしまして」「それはよいことです。どうぞごゆっくりお休みくださいね。・・・ところで私も連絡しようと思っていたのですが、7日から21日まで休ませていただきます」。この会社には、職員の不正防止のため、社員全員が必ず年に1度は2週間連続して出勤を停止させる制度があるのだ(外資系はそういう所が多いらしい)。去年もそうだった。

「実入りの心配をしなくて休むことができる」-これがサラリーマンと我々自営業者との決定的な違いの一つだろう。サラリーマンの皆さんは休めば休むほど単位時間当たりの収入が増える。自営業者は休めばやすむほど単位時間あたりの収入が減るのである(印税収入のようなものを除く)。まあ私は宮仕えに戻りたいとは思わないが。

来週どこに行こうかと妻と相談している時に1件思い出した。某金融機関のマンスリーのレポート2本が確か来週だったことを。これは交代が効かない(というより私一人が担当しているので交代してほしくない)のでやらざるを得ないねと納得。たまたま昨日のランチタイムに録画で見た「サワコの朝」が片岡愛之助で「1年365日一日も休みがない」と嬉々として話していた。「受注産業ですからねえ」とサワコさん。「来てナンボ」の世界。ま、あれほど華やかではないですが我々も同じ世界にいると納得した。

昨日晩もあるお客さんからのご紹介でソースクライアントから仕事の依頼が来る。喜んで、有り難く受けさせていただきます。