金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

文化の違いは『出す方』に出る?(2015年5月27日)

仕事をしていると管理事務所のIさんから電話。「先日家まで来ていただいたインド人の奥様が来られまして、どうも粗大ゴミを出す方法がわからないらしいんで説明していただけませんか?あと手続きは私がやりますから」先日家まで・・・というのは引っ越してきたばかりのインド人家庭でトイレが詰まってしまって業者を呼んだ際に通訳に呼ばれたことを指している(洗浄剤を間違った場所に入れていた)。

「はいはい、どうぞ?」「ペラペラペラペラ・・・・」英語なんだけどアクセントきつくて何言ってるのか全然わからん。「Could you speak more slowly?」内心忸怩たる思いをしながらそう聞くと、粗大ゴミを出したいのではなく、粗大ゴミ置き場に置いてあった家具を「買いたい」ということだった。Iさんにその旨説明し手続き(勝手に持っていってもらうわけにはいかないので持ち主に連絡等が必要)をしてもらう。

西葛西は在日インド人のメッカ(←変な日本語ですね)でありまして、徐々に我が管理組合にもインド人の皆様が住まれるようになり、ゴミ置き場にも英語の表記が増えている。結構深刻な問題は排水管である。インド人の方々は何油だったかな、日本の排水溝で流すと固まって詰まりやすい油を(知らずに)流してしまうので大変だという話が私が役員の時にもあった。住む人が異なれば文化背景も異なる。調整して暮らしていただければよいのだが、建物保存の観点からは、意外と排水、トイレ、ゴミなど「出す方」の関連に気をつけて対応していかないとまずいかも。

(後記)地元の管理組合の理事長(輪番です)をしていた縁で、管理事務所の方は僕が翻訳者であることをご存知。したがってこの手の相談が持ち込まれることが時たまあります。今やこの周辺にはインド系のインターナショナルスクールが4~5校はあるのではないかしら。