金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

お客様からのクレーム―他人の目で見てもらう―

昨日は翻訳会社B社経由の仕事である金融機関からクレームがあった。しかも「このファイルに問題があるのだが、どこが悪いか自分で考えろ」。こういう姿勢にはムカっと来る。お互い忙しいのだから「ここがこうまずい」と言ってくれた方が時間が短縮になるだろうと思いつつ、B社の人に「僕も見直すけれども、どうしても自分のだと甘くみてしまうかもしれない。あなたも鵜の目鷹の目でみて下さい」とお願いする。僕も見るが見つからない。B社の人も見つからない。で、「見つかりませんでした」と報告したところ、ある箇所を指定して「この部分は原因と結果が逆になっているのです。今後気をつけて下さい」と書いてある。

もう一度B社の担当者と検討したところ、この金融機関の方の理解が間違っていることが判明した。先方はコメントの一つとして言ってきただけでB社担当者との「関係は悪くない」とのことなので、むかっ腹は立つもののこの件について反論するのを止めた。

来月同じ内容があった時にはこちらの表現を使って、やんわりと先方が(自分が)間違っていることを気づいてもらえればいいねということになった。5年前なら「お言葉ですが・・・」と反論していたかもしれない。僕も少しは大人になったのかしら。