金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

翻訳会社の代表(?)としてトライアルを受ける(2015年2月)

先日某翻訳会社の代表(?)として某金融会社のトライアルを受け、合格したのだがその翻訳会社から「2月の予定が来ましたので今月からよろしくお願いします」とリストが届いた。毎月10日頃から後半ぐらいまで毎日~1日置きぐらいに大小様々なファンド(投資信託)の運用レポートが来る。20本ぐらいあるだろうか。短いものは数百ワード。長いもので1000ワードぐらい。このリストをみるとこの金融会社、日本向け投信全部の翻訳会社を入れ替えたことがわかる。それはわかるような気がする。トライアルを受けた時にサンプルとして渡された試訳があまりにひどかったので、「これを真似しなければいけないのですか?」と思わず尋ねたぐらいである。「・・・いやあくまで参考で。。。」という返事が来た時に「このトライアルいただき」と思った。

「まず鈴木さんができそうだというものを決めて下さい。鈴木さんができそうにないものだけ他の翻訳者にやっていただきます」これは僕にとって実に都合のよいスケジューリングだ。僕のテーマは月末月初が死ぬほど忙しいのだが(今月はたまたま今も死ぬほど忙しいのですが)月半ば~20日過ぎぐらいがやや暇ができるのでそこを埋めたいと思っていたので。そして僕に対するこの扱いは当然と言えば当然である。だってトライアル受けたの僕なんだもん!というわけで今のスケジュールで自分にできそうなものを選ぶと8割ぐらいになったかな。毎月ですから、結構でかい。しかも毎月僕のスケジュールが優先される。翻訳料金はソースクライアントの半分だが、こういう柔軟性があるところが翻訳会社と付き合うことのメリットだとつくづく思う。