金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

妄想の産物

先日の「アサイチ」のプレミアムトークで、宮藤官九郎さんが「とってもクリエイティブですねえ」という趣旨の質問に

「いや単なる妄想なんですです。『これがこうなったら面白いねえ。それがこうなって、こうなってたらすげーじゃん・・』みたいに妄想がどんどん広がるんです。・・・僕、脚本家にならなかったら(人生)危なかったかも」

奥さんと町を歩いていて別れた直後に職質を受けたことも何度もあるとのこと(もっとも最近は「クドカンに職質した」というのが警察官の間で話題になったらしいのですが)。

妄想と言えば(確か)昨年亡くなった団鬼六さん。

超一流のエッセイストだと思いますが(小池重明さんの評伝などは本当に素晴らしい)前半生はエロ小説家として一世を風靡した方です。

彼はエロ小説を書くのは簡単だと。
要するに自分の好みの女性を見て、トコトン助平な妄想を膨らませて自分が勃起するようなシーンを文字にするだけだったと言っている。

確か50歳代の前半で一度断筆宣言をしているが、その理由は「勃起するような小説が書けなくなったからだ」とも。そして70代前半(年齢は間違っているかも)で再びエロを書き始めるのだけれど、その理由はバイアグラの発売だったってんだから。

これはこれで感動した