一昨日、某ヘッジファンドが6月に閉鎖するとの連絡を受けた。
月の収入の1割ぐらいを占める仕事が4ヵ月後になくなるので、この分を埋める必要がある。そこでちょっと営業を意識してこれまで訪ねたことのある金融機関数社に『ブレイクアウト・ネーションズ』を贈る手続きを取る(アマゾンで新刊が買えるようになった)。
こういう時に書籍を訳していると「営業ツール」として使えるのが強みだ。
私レベルの実務翻訳者の場合、書籍を訳すのは、時間(450時間程度)と手間暇(いろいろなアレンジメント)とお金(参考資料の購入)がかかる割りには大抵初版で終わるので経済的には全くペイしない。ただし、勉強になるし、「箔が付く」という効果があるのでやっている。書評も出たし本は売れて欲しいけれども、どちらかと言うと実務翻訳用の営業ツールとしての効果の方が大きいと思う。
で、昨日の午後は某社を訪ね、上場企業でありながら高校生の英作文のような英語を堂々と載せているのはみっともないと熱弁をふるい仕事を取ってきた。
自分のあらゆる行動やその結果(翻訳した書籍を含めて)を営業に使う。「そういう計算高い、商売くさい生き方はいやだ」と思ったあなた、自営業者にはならない方がいい。
自営業者ってそういうものだ。