金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

スポーツ強豪校に子どもが入るということ(番外篇2)(2012年10月)

息子は今日から中間テスト。

一般の部は試験前1週間は部活中止なんだけど、卓球部は試験1週間前も朝連、放課後練習もある。

もっとも1週間前の放課後練習は5時半頃に終わるし、試験前の土日のうち1日は休み、1日は3時間程度で終わる。部活は試験前日の朝連(つまり昨日)が最後で今日から3日間、試験最終日まで練習が一切ない。

ただし部員は今日から試験期間中、朝連の時間(午前7時15分)に全員部室集合が義務づけられている。部室で全員で勉強である。

「天国じゃ~!」と次男。

何しろ夏休み期間で休みはたったの1日(8月31日)。まとまった休みが取れるのは定期試験中だけなのだ。

普段は強烈なプレッシャーの中で長時間練習しておりはっきり言って平日の勉強時間はゼロなのだが、この試験期間(1週間前ぐらいから)はそのプレッシャーが勉強に向く。

練習(この期間は勉強)前の挨拶と練習(この期間は勉強)後の顧問の先生の一言(つまりお説教)はあるそうだ。

朝練の集合時。先生くる。
生徒(全員整列で直立不動)「おはようございます!!!」
先生「勉強開始!」{はい!!!」
朝連の終了時(午前8時15分頃。始業は8時30分)
生徒(全員整列で直立不動)
先生「卓球部員である以上、それぞれのコース(中堅校なんで学力や志望に合わせて色々なコースがあるんです)、クラスでトップを取るように!」「はい!!!」
・・・(見たわけではありませんが)こんな感じらしい。

部活入部時(入学式前)に新入生説明会があって配られた紙に

「この3年間は卓球か勉強。この2つのみに全てを捧げていただきます」

と書いてあったけど、うちの次男、入学以来まさにこの紙通りの生活を送っている。
「男女交際禁止、ゲームセンター等遊技場への出入り禁止」(発覚し次第退部)とも書いてあったが、そもそもそんな時間ない。
そういう一時期があってもいいとは思います。頑張れ。

(後記)10年前にFBお友だち限りで書いた記事ですが、やはり今では考えられない、古い体質の部活でした。親である僕もそれを是認していた。本人は「本当に苦しかった」と当時を振り返っていますが、乗り越えてしまうと「もうあれ以上に厳しいことはないと思うと、かなりのことを乗り越えて行けると思う」と言っています。

とは言え、やはり今の基準で考えれば、また今の自分の良心に照らしても、ああいう部活はよくなかった。親として声を上げるべきだったと反省しています。なお、子どもの3学年下ぐらいの保護者の方が意を決して先生に抗議に行き、以来「しごき」はなくなったときいております。(2022年10月16日記)。