「ひとりは孤独ではない」というタイトルの文章から。 A man thinking or working is always alone, let him be where he will.(原文に即した訳)どこにいようと、人間はものを考えるのも作業するのもいつもひとり。(モデル訳文)どこにいようと、考えるの…
使役動詞の使い分けについて、一つの動作を使って整理した分かりやすい説明があったのでご紹介します。 「娘に浴槽の掃除をしてもらった」の表現いろいろ (a) I had my daugher clean the bathtub.「私は娘に浴槽の掃除をさせた(頼めば当然やってもらえる親…
(1)2年前の今日ジェイ・ルービン「翻訳とは科学的なものじゃない。どうしても主観が入る。それが入らないと、人間のやる作業じゃない。……個人の解釈が入らないことには、何も伝わってこないと思います。だからこそ翻訳っていうのは古くなったりもする。言…
9月に出る書籍の解説をお願いしたAさんから一昨日「解説」が届いた。その電文に 「訳文について、何か所か加筆修正を検討された方がいいのでは、という箇所があり、どこかで対面・オンラインでお話したい」 との一文があった。すぐがいいということになり、…
(1)3年前の今日「嫌なことから逃げても何とかなります」 ヒロシ(芸人/ユーチューバー)(Hero’s File 2019年7月26日付朝日新聞朝刊28面)*上記はこの記事(「朝日求人」の広告欄なのかな?)のタイトル。実はフルの発言は「様々な経験をしてきて思うの…
『改訂三版 英文法解説』(金子書房)では「不定のある1人/1つ」(p112)、『英文法詳解』(学研)では「ばく然と不特定のものと考えられた普通名詞/集合名詞の前(に使われる)」(p43)、『改訂版 英文法総覧』(開拓社)では「数詞oneの弱まった意味で…
(1)2年前の今日「Youtubeは笑いのツボが違う」 伊集院光さん(2020年7月21日 テレビ東京放送「巷の噺」から)*伊集院さん曰く、「たとえば(タレントの)はなわ君はスタッフと一緒にいろいろな企画を考えて(Youtube放送を)やったが、結局一番受けたのは、…
「sinceを使えばある理由を開陳して『さぁどうだ』と構える感じがする。becauseよりはやや弱い」(佐々木高政著『新訂 英文解釈考』(金子書房)p118) ・・・という解説文を読み、よい機会なのでbecause、since、as、そしてforについて手元の参考書で整理し…
(1)3年前の今日一例がブルース・リーの代表作「燃えよドラゴン」だ。リーの没後25周年劇場版(1998年)の字幕には、聖書に関する文言が出てくる。……敵役がある男の非常さを試すため、ギロチン台に置いた猫に刃を落とせるかを問うシーン。「An act of fait…
昨日のお昼頃のこと。 雨の中、マスクをせずに傘を差して歩いていると、どこからか「あ、マスクしてない!」の声が。女の子と思われる。 あれ?と思って周囲を見てもだれもいない。すると 「おかあさん、あのおじさんマスクしてない!!!」 と二車線の道路…
書籍1冊8万4300ワード、本文、序文、付録、推薦文等々含めて本日すべて翻訳終了。所用時間:570時間。本書の場合、編集担当者とのやりとりはほぼ終わっているし、校正刷りのチェックもほとんどないはずなので、あと10時間もかからない(はず)。僕がこれまで…
『ミカエルの鼓動』柚月裕子著(文藝春秋社) 女「横山秀夫」さんの最新刊。 自分の仕事に圧倒的なプライドと正義感を持つ主人公の心臓外科医が、自分と同じかそれ以上のプライドと腕と正義感を持つ同じ分野のライバル医師と対立しながらも彼のことを認めて…
たまたま、昨日と今日の翻訳ストレッチで同じ単語の例文を見つけたので、手元の本でも確認してみました。 原文を読んで、まず紙に自分で訳をつくってから日本語訳を見て、添削することを強くお勧めします。 (1)(原文)To speech man owes the power of c…
一発目の銃弾の後、元首相が振り返り、皆一瞬止まったよね。あの時はSPも警護の人も「まず自分(を守る)」と思ったんじゃないかな。 その方たちが職責に照らした行動をしていたのかどうかとの検証と評価、そして今度似たようなことが起きた時に①警備担当者…
今朝、マスクを外して公園を散歩していると、やはりマスクを外して勤めに行かれるご近所の方とバッタリ。どちらともなくお互いにマスクをつけてお話ししました。 別れてからマスクをポケットに入れ、セブンイレブンに入る時にマスクを取り出す。 そういう習…
(1)3年前の今日「平成」を特徴付けてきたのはある種の崩壊感覚である。……(本書は)「平成時代」は存在したが、それは天皇の存在という理由によって一時代を成すのではないという立場をとる。「平成」をひとまとまりの「時代」とすることができるのは、そ…
某翻訳会社との取引が6年ぶりに復活した。 この6年間、その担当者の方は1~2カ月に1度は案件を僕に打診してきた。 やり取りはいつもこう。メールの時も電話の時もある。「スズキサーン、〇〇ワードで明日(明後日、3日後)どうですか?」(アメリカ人(orカ…
「大泉洋が亡くなって、いよいよ小池栄子と小栗旬の姉弟愛が光ってくるわけだよな~」「比企家は一晩で滅ぼされるらしいわよ」「佐藤二郎さん憎たらしいよな~。『ファぶる』じゃいい味出して可愛いんだが」「うまいから憎たらしいんじゃないの」「やはり、…
(1)3年前の今日人生の本当の知恵は「どのようにうまく負けるか」というところにある 村上春樹(「春秋」 7月7日付日経新聞)*『文學界』8月号掲載の村上春樹「ヤクルト・スワローズ詩集」からだそうです。 (2)4年前の今日 個の確立、個人の自立は現代…
(1)3年前の今日すらすらと読まれる文章を書くには工夫が要る。言葉の選択だけでなく、文章の流れや構成に気を配らなければならない。すらすら読まれる文章がすらすら書けることはない。すらすら読める文章のためには、すらすらいかない時間が必要だ。(「…
昨日11時半に地元のロイヤルホストでS社編集部のKさんとお会いし、初校刷りの修正をお渡しする。チェック期間は3週間。原注も含めると500ページを超えるので、1回目は先週に300ページまで。昨日が残り200ページを直接手渡し、レストランで1ページずつ確認…
(1)3年前の今日これからは、インターネットでお客さんとつながれるし、つくることも、販売することすらも自分でできるようになる小商いの時代だ。好きなことを長く続けていたら、気づいたら時代の大波が追いついて一気に自分のマーケットをつくれる時代に…
昨日、いつもの通りコーヒーを買いにセブンイレブン「江戸川清新プラザ店」へ。 普段はホットなのだが、昨日はなぜかアイスにしようと思い、冷蔵庫からアイス用カップを取り出し、ヤングマガジンと一緒に購入してカードで払う。「ありがとうございました」と…
(1)3年前の今日寛容というものは非常に複雑な性質を備えており、三つの要素に動機づけられる。本性に由来する内因的な動機(私たちはごく自然に相手を思いやる)、外因的な動機(相手のことを考えろと要求する外部からの誘因に従う)、そして自分にも他人…
ビジネス英語教育界をリードするQ-Leap様ホームページでの連載も第12回となりました。途中1回休んでいますが、まがりなりにもほぼ1年続きました。この連載のことを意識して情報に当たり、メモを取りながら過ごす毎日です。 書きながら勉強させてもらっていま…
(1)3年前の今日変化のスピードや幅がここまで大きくなってしまうと、それに対して“大真面目に”反応し続けるのには無理がある。これからの時代に本当に必要なのは、むしろ変化にあまりとらわれず、これを「受け流す」力ではないかと思う。…… このあやふや…
(1)3年前の今日「いいアイデアを思いついたら、まずはほめてくれる人、新しいもの好きな人、ノリのいい人に話せ」(佐宗 邦威 著『直観と論理をつなぐ思考法』p232)*25年ほど前に仕えていたかつての上司が部下を徹底的に「褒めて落とす」タイプ。「鈴木…
昨日の夕方、散歩道を歩いていたら僕らの前を夫婦が並んでいた。後ろからなのではっきりは分からないが、年齢はどうだろう、僕とあまり変わらないんじゃないかな。 しかもこのご夫婦、しっかりと手をつないでいる。 老夫婦が腕を組んで歩くのは珍しくもない…
(1)2年前の今日オンラインでは選びにくいので、書店の書棚は頼もしい。(「半歩遅れの読書術 雑食的に本を読み 思わぬ発見も 小長谷有紀(文化人類学者) フィールドワークに似た感動」2020年6月27日付日本経済新聞)*今週月曜日に丸の内で飲み会があっ…
(1)2年前の今日今までの日本の社会は、心の傷を隠すことを美徳にしてきた。……悲しみや苦しみを表現することははしたないこととされた。まして、傷ついた人に対する「心のケア」を考えることなど思いもよらないことであった。だが、阪神大震災や地下鉄サリ…