金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

阿部謹也先生の思い出(2019年9月)

出会った言葉:① 人工知能(AI)が普及し、デジタル化が進むにつれ、逆に暗黙知の存在が意識されている。(野中郁次郎「私の履歴書―研究テーマ 今こそスミスの原点に 共感する他者 知の共創は続く」2019年9月30日付日本経済新聞) 野中郁次郎(29)研究テー…

内野聖陽、恐るべし。(2019年9月)

テレビドラマの「臨場」が始まる直前の特別番組で、若手検視官役に抜擢された渡辺大が特別番組のインタビューで、出演するにあたってのアドバイスを父親の渡辺謙に求めたところ、「主人公役の内野聖陽さんは役作りを徹底的にする人なので、教えてもらえるこ…

「受験テクニック」とAIの類似性(2019年9月)

(以下引用)指示語やゼロ照応(同じ事を繰り返さないために「それ」「これ」などの指示語で置き換えること)が文章に出現したときに、何を指すのかわからなければ正確に読み進めることができません。照応先を正しく認識することを照応解決と呼びます。……と…

データサイエンティスト就職市場(2019年9月時点)

最近「ハッカソン」というプログラマーのコンテストによく参加している息子(大4、数学科)が、昨日帰宅して言っていた話が面白かった。 ・参加者20名。対象は学生。参加費は無料。1日または2日。 ・自分と同じテーブルに座った他の4名は、全員関西だった。…

よい講演者は「聞き上手」

14日にティール組織に関する様々なセミナーに参加してつくづく感じたのは、登壇された皆さんは押し並べて「聞き上手だなあ」ということだった。 それは、セミナーのようなな場では対談相手の人の話によく耳を傾ける、といった形で現れる。私が参加したセッシ…

翻訳業務もティール組織化できそう

僕はあくまでもフリーランス翻訳者で、ティール組織の語る「組織のあり方」が自分の業務に直接関わることはないだろうと思っていたのだが、今回Teal Journey Campusに参加して、一見「個人作業」に見える翻訳業務(ここでは一応実務翻訳を念頭に置いている)…

MMT(Modern Monetary Theory)をどう訳す?(再掲)

日本会議通訳者協会の関根マイクさんから「金融翻訳に関する記事を何か連載してくれません?」との要請を受けて2年。「時間ができたら是非!」と言いつつずっと引き延ばしていたら、律儀な関根さんは半年に一度ぐらいずつ、「兄貴ぃ(僕の方が年上)、そろそ…

MMT(Modern Monetary Theory)をどう訳す?

日本会議通訳者協会の関根マイクさんから「金融翻訳に関する記事を何か連載してくれません?」との要請を受けて2年。「時間ができたら是非!」と言いつつずっと引き延ばしていたら、律儀な関根さんは半年に一度ぐらいずつ、「兄貴(僕の方が年上)、そろそろ…

ドレスコード

「お父さん、『当社はドレスコードがなくなりました。ついては10月1日の内定式はスーツとネクタイの着用を禁止します』だってさ」 「お前、それって立派な『ドレスコード』やろ」。 そうでもしないと着てくる学生がいると思ったのかな。 (後記)2年前にFBに…