金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「俺が、俺が」の姿勢を反省(2018年9月)

昨日は「「世界のティール実践者」との出会いをネタに対話を深めよう」という勉強会、というか対話会に参加した。『ティール組織』解説者の嘉村賢州さんをはじめ、この春から夏に実際に著者のラルー氏に会いに行ったりティール組織の国際会議に出席されたり…

「素人さん」「アマチュア」「ひよっこ」「駆け出し」

出会った言葉: 校閲者が「日本語のプロ」「日本語の専門家」だと思っている人は、意外に多いようです。…… それは、違いますね。自分を専門家だ、日本語の知識は誰にも負けない、などと思っている校閲者は、はっきり言ってダメな校閲者です。己を疑わない校…

校閲者(チェッカー)が自己主張を始めたら・・・

校閲者が自己主張を始めたら終わりだと思う。 最初の翻訳者をリスペクトし、その翻訳を生かす。自分はあくまで黒子であると肝に銘じ、なるべく元の翻訳に触らず、一定の質を保つために最低限必要な修正案を施す。 そして時間の余裕があれば、その修正案を翻…

翻訳は「作業」か?

以下はあくまでも好き嫌い、というか心理的な抵抗感の問題です。 最近翻訳関連の書籍を読んでいてひっかかるのは「処理する」という表現かな。「〇〇という表現の処理は難しい」とか「ここから先は処理に困る箇所はなさそうです」とか。 同じような意味で、…

「勤めている会社が世間から袋だたきに遭うということ」②(自分の職場が捜索された時の様子や感想など)

昨日のお話の続き。21年前の当社の事件は「社長の犯罪」だったので僕らの部署は「ついで」だったからあの程度で済んだのかもしれないが、自分の職場が特捜部の捜索を受けた時の前後に関して思い出したことをいくつか。 ① 実に静かに始まって、静かに終わった…

「勤めている会社が世間から袋だたきに遭うということ」①(組織の危機時に身内からド嫌われる三つのタイプ)

今から二〇年以上前、当時自分のいた会社で幹部が逮捕され、いくつかの部署に東京地検特捜部が入り、代表取締役以上全員が退任という危機に遭遇した。 社長のやったことに腹を立てながらも会社を守るために一生懸命がんばりましたよ、その時は。書類もシュレ…