金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

特区諮問会議の民間議員の皆さんに問いたい。

民間議員の皆さんの、岩盤規制は撤廃すべきだ。というご意見に大賛成。 その上でお尋ねしたい。 そもそも民間議員の皆さんはなぜ、申請してきた加計学園の理事長が安倍首相の腹心の友であることを問題にしなかったのでしょうか? 親しい所であるが故に、慎重…

首相は「そもそも」の意味を引く前に・・・

首相は「そもそも」の意味を引く暇があったら、まず「李下に冠を正さず」の意味を辞書で引くべきだった。 安倍さんは、そもそも特区ができた時点で「誠に申し訳ないが、私の首相在任期間中、加計学園は特区には申請できない」と理事長に頭を下げてあきらめて…

前川前文科省事務次官の記者会見の雑感(2)

(正確に数えたわけではないが)合計で20名くらいの質問者のうち、朝日、日経、テレ朝、NHK、時事、共同、東京が各1名(か2名)、個人会員2名だったのに対し、産経新聞とフジテレビの質問者が6~7名いた(およそ3分の1)ということ。ちなみに司会は毎日(前…

前川さんが彼らに与えた最大の打撃

前川さんの記者会見でもう一つ思ったこと。 安倍、管、荻生田、松野、義家、そして内閣府の審議官たちは、この前川さんと同じルール(本人のステートメント(30分程度)、自分に好意的な代表者による一問一答の質疑応答(30分程度)、その後、参加者なら挙手…

前川前文部科学省次官、記者会見で最も重要なこと

仕事しながら2時間見ました。素晴らしい記者会見だった。 見た甲斐があった。 冒頭に司会の方から、「国会で語ってもらおうにもその場がないので、ここは証人喚問ではないが、前川氏には是非良心に従ってお答えしていただきたい」との挨拶があって始まった今…

For Disclosure:『李下に冠』以前の問題

僕が理解できないのは、 首相直轄の国家戦略特区の対象として加計学園が申請してきたら、首相、閣僚および内閣府の職員は「自分はここの理事長とこういう関係にある」という情報開示を審査や検討に入る「前に」明確に宣言して、あるいは文書にして発表するの…

「どうせバレな(い)」ければいいのか(2017年6月)

「最近 盛んに報道されているので、加計孝太郎氏と安倍首相の関係は承知している」(萩生田官房副長官) 昔の政治家にも国民をバカにした奴はいたはず。そしてそういう奴は淘汰されていた(と信じたい)。 ただ、昔はそれ(国民をバカにしているの)が国民か…

加計学園問題への経済界のあるべきスタンス

「我々民間企業は、投資家、顧客、そして社会一般に対し、適時、適切、公平、迅速に情報を開示する、という重大な責務を担っている。 今国会の成り行きを見ると、事柄は一学校法人の許認可云々という卑小な問題ではない。 政府部内における政策決定プロセス…