金融翻訳者の日記

自営業者として独立して10数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

朝令暮改?~送金手数料をめぐるやり取り

某グローバル翻訳会社からちょっと大きな案件(1週間で1万ワードの翻訳と、その後2万ワードの品質管理)の打診が先週あった。「半分ぐらいなら何とかなると思うがスケジュール確認したいので週明けまで待ってくれ」「来週休暇なので引き継いでおく」でメールのやり取りを追えたのがまずかったのか。

今週別の担当者からその確認メールが来て、何とかなりそうだと答える。「ただし・・」この会社のこのオフィスの場合には必ず付け加える。

「銀行手数料はそっち持ち。それができないならPaypalで支払って下さい」。

このオフィスからの送金の場合、外国の銀行間の手数料が1700円。日本に来てから4000円の計5700円。そもそも振込手数料は支払い側が持つべきだと考えているし、10数万円の仕事で5700円なんてありえんだろう。これが問題になる。別のPMからメールが来て「ミスターK(私のこと)、ちょっと誤解があるようで・・・こちらのオフィスはPaypalは使えず・・・銀行手数料は請求書を月に1回にまとめることで・・・」まただ。もう何年もこのやり取りが続いている。

そもそもこの会社、翻訳料金が私の取引先の中で最も低い。しかしつきあいが長いのと、「困った時のお助けマン」として期待されているという自負もあったから、年に数回比較的短い納期の品質管理と少し(1回1000~2000ワード)の翻訳を手伝ってきたのだ。でもその度にこの問題が蒸し返される。しかもこの話はPM間では引き継がれないらしい。この会社と数年前2年間にわたって毎月7000~8000ワード訳すプロジェクトをやっていたときは全部払ってくれていたのに、案件が終わり担当者が変わると毎回私が同じ交渉をしなければならないのは面倒だ。

・・・というわけで、「もうこういう交渉にうんざりなので本件降ります」とメールしたのが一昨日。

昨日同じ会社の、同じ事務所の違うPMからメールを見てギョッとする。

「品質管理をやってくれないか?」;報酬は約1万5000円。

「だ~か~ら」と言いたいところ、そういう英語の表現力もこっちにはないので、ここ数日の同社とのやり取りを伝え、「僕の条件はただ一つ。貴社が5700円を払うなら受ける。払わないなら受けない。ちゃんと会計部門とチェックしてくれ」。でもう来ないと思っていたのね。何せ昨日の今日だから。こっちも忙しいし。そうしたら2時間後、

「了解した。報酬に5700円追加したのでよろしく」

これで断る理由なくなっちゃった。結構忙しいし、面倒だけどやるしかない。誠実にいろいろチェックしてやってくれた彼の期待にも応えたいし。

要するに、所詮はPMの腹次第なのだ。