金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

36年ぶりの再会

 

高校の同期会に出た。卒業以来36年。高校を訪ねるのは35年ぶり。出席者のほとんどが36年ぶりになるので、この僕が「何を着ていったら良いか?」を妻に相談したのだから。背広にしようか、どうしようか?と悩んだあげく、「飾ってもしようがないから普通の服で行こう」とポロシャツにジーンズ、スニーカー、ナップザックで出かけた。

・・・とまあ、そうはいっても心のどこかで「構えていた」自分が恥ずかしくなるほどの、さばけた、アットホームな会でした。クラスごとに世話役の皆さんが待っていて「こんにちは」「こんにちは」と気さくに声を掛けてくれる。

L組(僕のクラス)のとりまとめ役のI君によると、3年ほど前に有志数人で集まり、2年前、昨年と口コミで30人ぐらいになったが、せっかくならクラス担当を決めてちゃんとした会にしようということになったとのこと。「自分のクラスを覚えていない人もいて大変だった」ご苦労様でした。

名札にクラスと名前を自分で書くと、「お~タツヤ」と次々と声を掛けられる。顔を見た瞬間に思い出す人、名前を見てから記憶が蘇る人、名前と顔を見ても思い出せなくて、「え~と、どこでいっしょだったっけ?」とお互いに記憶を辿り合う人。話をしているうちに段々と記憶が鮮明になってくる、という体験はとても新鮮だった。一方、Facebookのお友達であるSさんともお会いしたのは30年ぶりぐらいだったけれど「久しぶりって感じしないね」と言われる。僕もそう思った。これって今風な再会だなあと

クラスごとに近況報告。僕のクラスは担任のM先生がお見えになり、「資料を探していたらこんなの見つけました」と出席者全員(卒業生400名強のうち70名)に配ったのが、「S県立高等学校 合格者氏名」のコピー。学校名と定員の後に合格者氏名が載っている昭和51年3月7日付け地方新聞の号外である。「こんなの配ってたんだね」「今なら考えられない」

そんなこんなで2時間があっという間に過ぎ、2次会にも行って帰宅は午前様。あれほど心から楽しいと思った会はちょっとない。行ってよかった。自分を飾らなくてよかったと思いました。