金融翻訳者の日記/A Translator's Ledger

自営業者として独立して十数年の翻訳者が綴る日々の活動記録と雑感。

まずは謝らないとね

世間が「おわび」を入れる、入れないで騒いでいますね。

誰でも自分が一番可愛いし、自分の周囲で起きていることを自分に都合良く解釈しがち。しかも「おわび」って程度の差はあれ自分の非を認め、自分をおとしめることだからなおさら(心情的に)難しいんだ。「いつまでもお詫びばかりもしていられない」なんて威勢の良い人もいるしね。

たまたま今朝読んだ本からの一節。

「上品で善意に満ちた真摯諸君、諸君にひとつお尋ねしましょう。諸君の周囲で世界がどんな場所になりつつあるか、諸君におわかりか?高貴な本能から行動できる時代はとうに終わっているのですぞ。ただ、ヨーロッパにいる皆さんがそれを知らないだけの話だ」(『日の名残り』p148 )

と言ったアメリカ人紳士は会議の参加者に「諸君はアマチュアだ」と断言する。一見、一理も二理もあるんだけど、根っこのところは違うんじゃないかな、と思います。彼がこれをパーティの席で発言した瞬間に、彼もまた、彼の軽蔑するナイーブなアマチュアに成り下がっているのだが、そのことに気がついていないんだ。

対案がないなら口出しするな?それは事と次第による。

周囲との関係を前に進めるには、まずは謝ることから、自分の非を認めることから始まるんだろう。そして今ここにいさせてもらっていることへの感謝。

あ~昨日から今日にかけて、そんなことをつい考えてしまった。

「らしく」ないね。もっと気軽に、楽しく。前向きに。

今日も仕事。

・・・というわけで、本日も皆さんにとって素晴らしい1日となりますように!!